「たった一度の写真館」

IPのWEB版スタートということで、今月は写真を掲載したいと思います。 劇団のブログに今までアップした中から、気に入っている写真をいくつか。 その理由や撮影時のエピソードと共にお送りします。まずは、こちら。

「夜を散歩する観覧車」
梅田のHEPホールにある観覧車を夜に撮りました。都会の中をゆっくりと転がっているように見えます。 コレは確か、執筆に行き詰って散歩していた時に撮った写真です。 僕は観覧車を遠くから見るのが好きで、見つけるとつい撮りたくなります。 アングルを考えたり、周りの風景を入れたり、いかにファンタジックに観覧車を撮れるかに挑戦します。 自分の中のルールは“携帯のカメラで加工せずにいかに納得行く写真が撮れるか”です。次は、こちら。

「空飛ぶアドシバ!」
アドシバ!に出させていただいた時のチラシが、“隕石少年トースター、参上!”的なイメージで飛んで来ています。 普通にチラシを正面から撮るより、何か印象に残る絵で告知出来ないかと考えて撮った写真です。 気を衒い過ぎて、もはや告知になっていません。チラシの文字が全く見えていない。 加工せずに撮るため、必死にチラシを投げていたことは、今思うと、かなりの変人です。そして、こちら。

「美味しい俯瞰」
近所で買ったタコ焼きです。何かこじんまりと可愛かったので、一度、食べ物をキレイに撮ってみようと挑戦した写真。 上からライトを当てて、俯瞰で撮ってみました。こうして見ると、何だか、タコ焼きが意味深なものに見えて来ます。 ひょっとしたら、中身はタコじゃないかもしれない。爪楊枝も吹き矢に見えてくるのは、気のせいですね。最後は、こちら。

「夕陽を独り占め」
ある日の関西テレビ。扇町公園を歩いていると、空は曇っているのに、関西テレビにだけ夕陽が射していた時の写真。 建物の青い色と赤いブロックが相乗効果で、不気味な美しさが漂っています。夕陽や朝日の風景は、誰が撮っても美しく見えるので得した気分です。 お風呂場で歌うと上手く聴こえるのとたぶん同じです。

こうして改めて見てみると、自分の好きな写真の条件が分かります。それを総合して、最強の写真を撮る方法はつまり、こういうことになります。
「夕陽に照らされた観覧車を渡り鳥越しに俯瞰で撮影」。
これはもう最高に美しいでしょう。ただ、ヘリに乗ってまでやることではありません。

来月は、文章主体で「大きな看板が怖い」をお送り致します。
[コラム] 山内直哉 (隕石少年トースター)
「隕石少年トースター」の座付作家。東京のシナリオ学校でテレビドラマの脚本を学んでいたが、再び舞台に帰還して隕石少年トースターを旗揚げ。 ドキドキワクワクして最後にほっこりした気持ちになれる作品「ピクニックコメディ」を開拓!ほんわかした雰囲気だけど隠れた野心家。 07年には劇場プロデュース「#10」の作家に抜擢され注目を集めた。
劇団サイト=http://www.inseki.jp/