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「大きな看板が怖い」
どういうわけか、大きな看板が怖い。 大きな看板を目の前にすると、足がすくむ。その恐怖を初めて体験した時のことは、未だに忘れない。 アレは小学生の頃だった。デパートの屋上の広場で遊んでいた時のこと。 デパートは確か、大丸。ミニ遊園地に喜んでいた僕は、ふとした瞬間に空を見上げた。すると、背後には想像もしてなかったような大きな大丸のマークが。 いつもは遠くから見ていたあのマークが、今、すぐ目の前にそびえたっている!大好きだった大丸が、こんな大きな姿に!というような感覚だ。 コレは説明して分かってもらえるのだろうか。例えて言うと、ひらけ!ポンキッキとかを見ていて、急にミツバチのアップを見せられてびっくりするようなものか。 ただ、決定的に違うのは、大丸は襲って来ないということ。 だったら、何故怖いんだということになる。何故怖いのだろう…。 怖いのは大きな看板だけではない。実は、ガスタンクも怖い。 昔、大阪ドームでバイトした帰り、駅までの道に迷って、雨は降ってるわ、暗いわ、誰もいないわで、心細さも頂点に達しようとしていた時に、ふと見上げると、 大きなガスタンクが二つ並んでいた時は、泣きそうになった。コレは別に爆発したらどうしようとか、そういう恐怖じゃなく、ただそこにあるだけで罪なのだ。 普段は遠くから見ることのあるガスタンクが、目の前にそびえたっている恐怖!丸っこい可愛いタンクが、こんな大きな姿に!というような感覚だ。 だんだん分かって来てもらえているような気がしない。 他に怖いもの全部言ってごらん。聞いてあげるから。という感じだろうか。
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[コラム] 山内直哉 (隕石少年トースター) 「隕石少年トースター」の座付作家。東京のシナリオ学校でテレビドラマの脚本を学んでいたが、再び舞台に帰還して隕石少年トースターを旗揚げ。 ドキドキワクワクして最後にほっこりした気持ちになれる作品「ピクニックコメディ」を開拓!ほんわかした雰囲気だけど隠れた野心家。 07年には劇場プロデュース「#10」の作家に抜擢され注目を集めた。 劇団サイト=http://www.inseki.jp/ | ||